耐震工法のいろいろ
「耐震・制振」工法については、「SDUは耐震+制振」で説明しましたが、ここでは「免震」工法も交えて、少し違った視点から説明します。
■コップを建物として、 水を地震エネルギーとします。
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| コップ | 水 |
■コップから水が溢れたら 建物が倒壊します。
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コップに水が入ります。溢れたら建物が倒壊します。 |
耐震工法

コップを大きくする
地震に対して耐えられる丈夫な建物です。
壁や床を補強して建物の剛性を高めたり、基礎と土台を強く結合する工法で、地震に耐えられる丈夫な建物を構築する工法です。
コップを大きくすれば、水がたくさん入るようになります。
建物も、地震に耐力を増せば倒壊しにくくなるわけです。
制振工法(能動的)

ポンプでくみ出す
建物が揺れるのは、地震エネルギー(正のエネルギー)が建物に伝わることからです。揺れを止めるために、負のエネルギーを供給すれば、正と負で相殺されるので、エネルギーの供給は無い状態となり、揺れない建物となります。揺れを軽減する工法です。
コップに入ってくる水を同時にくみ出せば、コップから水が溢れません。
制振工法(受動的)
SDU工法

穴をあけて逃がす
建物が揺れるのは、地震エネルギーが建物の内部に留まる為であり、このエネルギーを建物の外に排出すればよいことになります。
排出されたエネルギーの量の大小により、揺れを止める効果は異なります。排出の役割をするのがダンパーと呼ばれる装置で、排出したエネルギーの分だけ揺れを小さくする工法です。この結果、建物は強度が増したことになり、耐震化がされます。(排出はエネルギー吸収と同意語です)
コップに穴が開いていれば、水が排出されている分だけ溢れません。
免震工法

入らないようにフタをする
「地盤と共に揺れる基礎の揺れを小さくして、建物に伝える装置」を使用した工法です。建物と地面の間に装置を設置し、振動を建物に伝えにくします。今日では、大規模構造物から、住宅にいたる広範囲の構造物に利用されています。
この装置の特徴は振動周期が長いことです。地動の周期に比べて長周期の装置により支持された建物は、地震時における加速度は小さくなるので、結果として耐震性能は向上します。
上下振動に対する効果は特殊な装置を除いては期待できません。装置の変形量は大きく、地盤の動きにほぼ等しくなります。
コップに水が入らないようにフタをしてしまえば、水は溢れません。



